2013年01月01日

目的・テーマ・事業等についてのご紹介

目的・テーマ・事業等についてのご紹介



三河中山間地域で安心して暮らし続けるためのネットワーク研究会の事務局は、愛知県厚生農業協同組合連合会 足助病院内に設置されています。

以下は、事務局が発信している研究会の目的、テーマ、事業、および当面の活動についての紹介文章です。



研究会の目的

本会は、三河中山間地域で安心して暮らし続けるために必要な、医療・保健・福祉(介護)サービスを安定して確保することを目的とする。

三河中山間地域は、診療所を始めとする医療・保健・福祉の資源が少ない。
さらに昨今の医師不足・看護師不足は当地域へも波及して、足助病院においてもそうした問題が表面化してきている。
これらのサービスは地域住民に包括的に提供できてはじめて実効ある活動となるが、以下のように医療費削減を目的とした政府による制度変更はこれを妨げる方向に進んでいるとしか思われない状況である。
即ち、1980年代から進められた介護では介護保険制度を制定、保健分野では健康に対する自己責任の明確化などの打ち出し、1983年から老人保健法で実施してきた健康診断や保健指導を医療保険に移した事などである。
こうした制度の変更は、制度ごと・財源ごとの縦割り組織による事業活動を行なわざるを得ない現状をもたらしており、サービス提供事業者は各々をバラバラに事業活動をせざるを得なくなっている。
また、自由開業医制下における市場原理主義・規制改革・民間開放に傾いた施策は、ただでさえ不足している三河中山間地域のサービス資源を枯渇化させている。
一方では、健診時の検査と病院での検査が二重に実施されても抑止する手段が無いなど、結果的には費用の無駄を発生させている事例も多くある。

このような状況における医師不足・看護師不足問題は、2次医療圏内の医療提供体制崩壊の危惧に結びついており、とくに距離的不利益と医療資源を始めとする供給体制不足に起因する社会生活面での不安が大きい三河中山間地域では、地域に暮らすもの自らが「健康面での安全・安心の確保」に立ち上がる必要があるのではないかと考える。
その方策の一つとして、「病気にならない、介護を受けずにすむ健康づくり」を中心とした健康に対する価値観の醸成と個人を支援する仕組みを作る事が挙げられる。
今一つは、これまでは実現できなかった医療・保健・福祉サービスの連携の形態を探り、少ない資源を有効に連携活用したサービスの一元的提供を目指し、三河中山間地の健康に関する安全・安心を確保するネットワーク体系を構築する。

「三河中山間地域で安心して暮らし続けるための健康ネットワーク研究会」では、人と人とのヒューマンネットワークづくりを進めるなかで、個々の健康意識の調査および地域に必要なサービス(機能)などの調査をしたうえで、抽出された課題や共有できる目標に向かって活動していきたいと考えている。



テーマ

住民の健康意識の醸成と健康に関する安心感の確保
サービス提供者側のネットワークの構築
住民とサービス提供者側ネットワーク構築
課題解決のためのツール開発



研究会の事業

・地域の啓発に必要な集会、講演会の開催
・住民の健康づくりを促す仕組みづくり、医療・保健・福祉サービスの連携によるサービスの一元(ネットワークサービス)提供の研究
・森林の割合が90%、高齢化率40%、進む過疎化という三河中山間地域の特性を克服するためのICT利活用の研究
・ネットワークサービスの事業化の研究



当面の活動について

1.住民の健康意識の醸成:研究会の広報活動、研究会への参加呼びかけ。講演会や健康講座の開催。
2.保健・医療・福祉(介護)関係者への研究会の広報活動、研究会への参加呼びかけ
3.住民の実態及び意識調査の実施と現状の分析・課題の把握
4.サービス提供者の実態と意識調査の実施と現状の分析・課題の把握
5.課題解決のための分科会を設置して解決にあたる。

※.現在進めているWeb型電子カルテを活用した地域での医療情報共有活用の取組み等ICT利活用の研究は分科会活動として継続していく。





























タグ :三河中山間

安心して暮らし続けるためのネットワーク構築に向けて
発足経緯のご紹介
 安心して暮らし続けるためのネットワーク構築に向けて (2013-01-01 23:12)
 発足経緯のご紹介 (2013-01-01 10:58)


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