2014年10月19日
認知症について学びました。 (第5回香嵐渓シンポジウム)

2014年10月18日(土)、足助病院南棟の講義室にて第5回香嵐渓シンポジウムが開催されました。




プログラムは下記のとおりです。
1. あいさつ 三河中山間地域で安心して暮し続けるための健康ネットワーク研究会会長 早川富博氏
2. 基調講演
テーマ: 「認知症を理解する」
講 師: 認知症高齢者研究所 代表理事 羽田野政治 氏
3. 基調報告
テーマ: 「2014年認知症についてのアンケート調査結果」
講 師: 足助病院 院長 早川富博氏
4. シンポジウム
テーマ: 「豊田市における認知症ケアと北部中山間地域の課題」
司会進行: 足助病院 院長 早川富博氏
《シンポジスト》
認知症高齢者研究所 代表理事 羽田野政治氏
古橋クリニック 院長 古橋義人氏
豊田市市民福祉部地域福祉課担当長 西山日登美氏
豊田市基幹包括支援センター 所長 松村健一氏
5. 総合討論・質疑応答
総合司会: 足助病院 院長 早川富博氏
1. あいさつ 三河中山間地域で安心して暮し続けるための健康ネットワーク研究会会長 早川富博氏
2. 基調講演
テーマ: 「認知症を理解する」
講 師: 認知症高齢者研究所 代表理事 羽田野政治 氏
3. 基調報告
テーマ: 「2014年認知症についてのアンケート調査結果」
講 師: 足助病院 院長 早川富博氏
4. シンポジウム
テーマ: 「豊田市における認知症ケアと北部中山間地域の課題」
司会進行: 足助病院 院長 早川富博氏
《シンポジスト》
認知症高齢者研究所 代表理事 羽田野政治氏
古橋クリニック 院長 古橋義人氏
豊田市市民福祉部地域福祉課担当長 西山日登美氏
豊田市基幹包括支援センター 所長 松村健一氏
5. 総合討論・質疑応答
総合司会: 足助病院 院長 早川富博氏

認知症高齢者研究所代表理事の羽田野先生。
横浜市から足助まで足を運んで下さいました。
認知症ケアはその人らしさの確認をすること=その人らしさの情報を収集することが大切であると説かれました。
いつもと違う=気づき
できないことを手伝う=ケア
など、シンプルですが印象的なキーワードを用いられ、医療従事者以外の一般人も腑に落ちる大変わかりやすいお話でした。
横浜市から足助まで足を運んで下さいました。
認知症ケアはその人らしさの確認をすること=その人らしさの情報を収集することが大切であると説かれました。
いつもと違う=気づき
できないことを手伝う=ケア
など、シンプルですが印象的なキーワードを用いられ、医療従事者以外の一般人も腑に落ちる大変わかりやすいお話でした。

相互作用があることを自覚せよ、相手とかみ合わない現象が起きたら関心を払うと同時に、相手に影響を与えている自分の感情や言動に注意を払うべき、ともおっしゃいました。
苛立ち、怒りを感じてしまったら、とにかくまず水を一杯飲みなさい、とも。
幼少期に親から暴力をふるわれた経験を持つ子供が大人になり、認知症となった親をケアをする際にうまくケアができないときには、親に暴力をふるう傾向がある、という話は大変驚くものでした。
苛立ち、怒りを感じてしまったら、とにかくまず水を一杯飲みなさい、とも。
幼少期に親から暴力をふるわれた経験を持つ子供が大人になり、認知症となった親をケアをする際にうまくケアができないときには、親に暴力をふるう傾向がある、という話は大変驚くものでした。


シンポジストの古橋義人氏。
認知症ケアにおける山間僻地での問題点などについて、実情をお話してくださいました。
より個別的な対応をしよう、情報を共有しよう、地域力を活用しよう、といった提言がなされました。
(認知症の方同士の会話のエピソードが語られると、会場はほんわかした雰囲気になりました。)
認知症ケアにおける山間僻地での問題点などについて、実情をお話してくださいました。
より個別的な対応をしよう、情報を共有しよう、地域力を活用しよう、といった提言がなされました。
(認知症の方同士の会話のエピソードが語られると、会場はほんわかした雰囲気になりました。)

西山日登美氏。
みなさんは、はつらつクラブ事業、いきいき健康チェック表、かえるメールとよた、のこと、ご存知ですか?
発信力を強くしていきます、とおっしゃってくださいました。
みなさんは、はつらつクラブ事業、いきいき健康チェック表、かえるメールとよた、のこと、ご存知ですか?
発信力を強くしていきます、とおっしゃってくださいました。

松村健一氏。
地域包括支援センターの活動を紹介してくださいました。
地域包括支援センターの活動を紹介してくださいました。

認知症アンケートは、足助、旭、稲武、下山、高岡、設楽、東栄、豊根、作手の住民のみなさま及び足助病院職員のみなさまを対象に行われたもので、認知症に関する知識は多くの方がほぼ正確に持っていらっしゃることや、認知症になったら告知をしてほしい・地域に知ってほしいという意見を持つ方が半数以上いらっしゃること、認知症を地域で看ることに賛成だという方が6割を占めることなどの集計・解析結果が早川富博氏より示されました。
また早川氏からは「今日のシンポジウムは地域支援の在り方を考えて実行するためのキックオフミーティングとしたいです。」という呼びかけがなされました。
また早川氏からは「今日のシンポジウムは地域支援の在り方を考えて実行するためのキックオフミーティングとしたいです。」という呼びかけがなされました。

シンポジウムでは、会場からの質問や意見にシンポジストが事例を出してわかりやすく答えて下さいました。
"地域で支援する"、とはいったいどういうことなのか、今後の動きに注目です。
"地域で支援する"、とはいったいどういうことなのか、今後の動きに注目です。
2014年10月18日
本日午後、香嵐渓で認知症を学びませんか。
【第5回 香嵐渓シンポジウム】
今回のテーマ:「中山間地域における認知症ケアと認知症の予防」
日時:平成26年10月18日(土) 13:30開始(開場12:30)
場所:足助病院 南棟講義室

以下は、シンポジウムを主催する健康ネットワーク研究会の会長で、足助病院 院長の早川富博氏からのレターです。
高齢社会の先進地区である三河中山間地域における研究会として、これまで地域が主役となるテーマを主体にシンポジウムを開催してきました。
平成23年に 「地域力を考える」 ~十年後の地域を想像する
平成24年に 「高齢者の生活と健康」 ~食・運動・心のよりどころ
平成25年は 「健康は地域でつくる」 ~地域包括ケアネットワークを考える
と題して地域づくりと健康づくりをテーマに取り組んできました。
今年は、高齢社会で避けて通れない「認知症」をテーマにしました。「認知症」の予防とケアには、まず「認知症」という病気の理解が必要です。それに基づき予防とケアが続きます。
認知症の予防とケアは、地域包括ケアシステムもしくはネットワーク作りに直結します。
地域包括ケアシステム構築には5つの構成要素があり、住まいと住まい方、生活支援、保健・予防、医療・看護、介護・リハビリテーションです。また、その方法の中に、自助、互助、共助、公助という考え方が打ち出されています。
超高齢化社会に入る2025年には共助、公助が大きく衰退し、住民自ら自助、互助でネットワーク(システム)を支えなければならなくなるでしょう。
これらを見据えて、本シンポジウムでは、認知症高齢者研究所の羽田野先生による「認知症とは」 という基調講演を拝聴し、続いて棟地区において実施させていただいた 「認知症に関するアンケート結果」 を報告し、その後、地域の診療所の古橋医師、豊田市行政西山担当課長、社協基幹包括支援センターの松村所長を交えて、地理的なハンデを持つ中山間地域における認知症の予防とそのケアについて意見を出し合い、建設的な地域包括ケアシステム構築という階段を上り始める端緒にしたいと考えています。
皆様よりご意見をたくさん頂戴したいと考えていますので、多くの方々の参加をお願いします。
今回のテーマ:「中山間地域における認知症ケアと認知症の予防」
日時:平成26年10月18日(土) 13:30開始(開場12:30)
場所:足助病院 南棟講義室

以下は、シンポジウムを主催する健康ネットワーク研究会の会長で、足助病院 院長の早川富博氏からのレターです。
高齢社会の先進地区である三河中山間地域における研究会として、これまで地域が主役となるテーマを主体にシンポジウムを開催してきました。
平成23年に 「地域力を考える」 ~十年後の地域を想像する
平成24年に 「高齢者の生活と健康」 ~食・運動・心のよりどころ
平成25年は 「健康は地域でつくる」 ~地域包括ケアネットワークを考える
と題して地域づくりと健康づくりをテーマに取り組んできました。
今年は、高齢社会で避けて通れない「認知症」をテーマにしました。「認知症」の予防とケアには、まず「認知症」という病気の理解が必要です。それに基づき予防とケアが続きます。
認知症の予防とケアは、地域包括ケアシステムもしくはネットワーク作りに直結します。
地域包括ケアシステム構築には5つの構成要素があり、住まいと住まい方、生活支援、保健・予防、医療・看護、介護・リハビリテーションです。また、その方法の中に、自助、互助、共助、公助という考え方が打ち出されています。
超高齢化社会に入る2025年には共助、公助が大きく衰退し、住民自ら自助、互助でネットワーク(システム)を支えなければならなくなるでしょう。
これらを見据えて、本シンポジウムでは、認知症高齢者研究所の羽田野先生による「認知症とは」 という基調講演を拝聴し、続いて棟地区において実施させていただいた 「認知症に関するアンケート結果」 を報告し、その後、地域の診療所の古橋医師、豊田市行政西山担当課長、社協基幹包括支援センターの松村所長を交えて、地理的なハンデを持つ中山間地域における認知症の予防とそのケアについて意見を出し合い、建設的な地域包括ケアシステム構築という階段を上り始める端緒にしたいと考えています。
皆様よりご意見をたくさん頂戴したいと考えていますので、多くの方々の参加をお願いします。
2014年10月16日
香嵐渓シンポジウムが今週の土曜日に開催されます。
第5回 香嵐渓シンポジウムが平成26年10月18日(土)に足助病院講義室にて開催されます。
今年のテーマは、「中山間地域における認知症ケアと認知症の予防」です。
以下は、シンポジウムを主催する健康ネットワーク研究会の会長で、足助病院 院長の早川富博氏からのレターです。
以前の記事にも載せましたが、シンポジウムが近くなりましたので再度掲載いたします。
今年のテーマは、「中山間地域における認知症ケアと認知症の予防」です。
以下は、シンポジウムを主催する健康ネットワーク研究会の会長で、足助病院 院長の早川富博氏からのレターです。
以前の記事にも載せましたが、シンポジウムが近くなりましたので再度掲載いたします。

高齢社会の先進地区である三河中山間地域における研究会として、これまで地域が主役となるテーマを主体にシンポジウムを開催してきました。
平成23年に 「地域力を考える」 ~十年後の地域を想像する
平成24年に 「高齢者の生活と健康」 ~食・運動・心のよりどころ
平成25年は 「健康は地域でつくる」 ~地域包括ケアネットワークを考える
と題して地域づくりと健康づくりをテーマに取り組んできました。
今年は、高齢社会で避けて通れない「認知症」をテーマにしました。「認知症」の予防とケアには、まず「認知症」という病気の理解が必要です。それに基づき予防とケアが続きます。
認知症の予防とケアは、地域包括ケアシステムもしくはネットワーク作りに直結します。
地域包括ケアシステム構築には5つの構成要素があり、住まいと住まい方、生活支援、保健・予防、医療・看護、介護・リハビリテーションです。また、その方法の中に、自助、互助、共助、公助という考え方が打ち出されています。
超高齢化社会に入る2025年には共助、公助が大きく衰退し、住民自ら自助、互助でネットワーク(システム)を支えなければならなくなるでしょう。
これらを見据えて、本シンポジウムでは、認知症高齢者研究所の羽田野先生による「認知症とは」 という基調講演を拝聴し、続いて棟地区において実施させていただいた 「認知症に関するアンケート結果」 を報告し、その後、地域の診療所の古橋医師、豊田市行政西山担当課長、社協基幹包括支援センターの松村所長を交えて、地理的なハンデを持つ中山間地域における認知症の予防とそのケアについて意見を出し合い、建設的な地域包括ケアシステム構築という階段を上り始める端緒にしたいと考えています。
皆様よりご意見をたくさん頂戴したいと考えていますので、多くの方々の参加をお願いします。
平成23年に 「地域力を考える」 ~十年後の地域を想像する
平成24年に 「高齢者の生活と健康」 ~食・運動・心のよりどころ
平成25年は 「健康は地域でつくる」 ~地域包括ケアネットワークを考える
と題して地域づくりと健康づくりをテーマに取り組んできました。
今年は、高齢社会で避けて通れない「認知症」をテーマにしました。「認知症」の予防とケアには、まず「認知症」という病気の理解が必要です。それに基づき予防とケアが続きます。
認知症の予防とケアは、地域包括ケアシステムもしくはネットワーク作りに直結します。
地域包括ケアシステム構築には5つの構成要素があり、住まいと住まい方、生活支援、保健・予防、医療・看護、介護・リハビリテーションです。また、その方法の中に、自助、互助、共助、公助という考え方が打ち出されています。
超高齢化社会に入る2025年には共助、公助が大きく衰退し、住民自ら自助、互助でネットワーク(システム)を支えなければならなくなるでしょう。
これらを見据えて、本シンポジウムでは、認知症高齢者研究所の羽田野先生による「認知症とは」 という基調講演を拝聴し、続いて棟地区において実施させていただいた 「認知症に関するアンケート結果」 を報告し、その後、地域の診療所の古橋医師、豊田市行政西山担当課長、社協基幹包括支援センターの松村所長を交えて、地理的なハンデを持つ中山間地域における認知症の予防とそのケアについて意見を出し合い、建設的な地域包括ケアシステム構築という階段を上り始める端緒にしたいと考えています。
皆様よりご意見をたくさん頂戴したいと考えていますので、多くの方々の参加をお願いします。
2014年10月15日
第5回総会が開かれました


平成26年10月15日、19:30より、足助病院南棟講義室にて、三河中山間地域で安心して暮らし続けるための健康ネットワーク研究会の総会が開催されました。